ポリゴンラボと音楽業界の巨人ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)は1月25日、Web3音楽アクセラレータープログラムの初回受賞者2組を 発表した 。

このプログラムは2023年6月にWeb3と音楽の分野でのイノベーションを構築するために立ち上げられた。WMGによると、この分野で活動するプロジェクトから120件以上の応募があり、最終的なプロジェクトはアーティストとファンのコミュニティ育成、分散型音楽制作・配信システム、チケット販売ソリューション、コレクティブルやマーチャンダイズ、インタラクティブ技術やゲームと音楽の統合などの基準に基づいて選ばれた。

WMGの新規ビジネス・ベンチャー担当副社長ジリアン・ロスマン氏は、アーティストとファンが意味のある方法でつながり、ファンが熱狂を表現することがWMGの使命の2つの中核となる要素だと語る。

受賞者の1つはMITHで、アーティストがAIによる洞察と分析を利用できるようにし、オーディエンスに関するファーストパーティデータを所有することで、各ファンの「360°ビュー」を提供するファンエンゲージメントプラットフォームだ。

もう1つはムース・コレクティブで、モバイルゲーム、エンターテインメント、デジタル・コレクティブルを含む「ファッション中心の体験」を構築している。

ポリゴンラボの北米ビジネス開発責任者ブライアン・トランゾ氏は、このようなプロジェクトを通じて分散型イノベーションがメインストリームに向かうことになると語った。

Web3音楽アクセラレータープログラムは、WMGとポリゴンラボの両方からの推薦、戦略的アドバイス、ネットワーキングとコネクション作り、マーケティングとプロモーションを提供する。また、セルティック、コインフロー、Tatumなどのブロックチェーンインフラ開発者からのサポートも受ける。

WMGはWeb3ツールを使って音楽業界の新しい道を切り開く活動に積極的だ。2022年12月には初めてポリゴンやLGNDと提携し、自社のWeb3音楽プラットフォームを 立ち上げた 。同時期には、ポリゴンは金融サービスプロバイダーのマスターカードと提携し、この領域に参入を目指すミュージシャン向けの類似のWeb3アクセラレータープログラムを 立ち上げた 。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン