仮想通貨アナリストによると、ビットコイン（BTC）の取引指標である資金調達率と3か月物年率ベーシスレートが、BTC価格が間もなく上昇する兆しを示しているかもしれない。

リフレクシビティ・リサーチ共同創業者のウィル・クレメンテ氏は5月7日の Xでの投稿 で「次の上昇局面に向けて、現在は値固めが進んでいる」と述べた。ビットコインの資金調達率とベーシスレートは、一時的にマイナスに達した後、「落ち着いた」と説明している。

2つのビットコイン指標が改善 BTC価格上昇の前兆か image 0 Bitcoin's funding rate dipped into negative territory on several occasions in April. Source: Will Clemente

資金調達率は仮想通貨市場全体のトレーダーのセンチメントを追跡するためによく使用される。取引所は、ロングポジションを取るトレーダーとショートポジションを選ぶトレーダーをバランスさせるためにこの資金調達率を使用し、過度なエクスポージャーのリスクを軽減する。

ロングポジションを取るトレーダーがより支配的な立場を取るとき、資金調達率はプラスに転じ、ビットコインの価格上昇への自信を示す。 コイングラスのデータ によれば、記事執筆時点でOI加重資金調達率は0.0091%であり、5月4日のマイナス0.0050%から回復している。

「嵐の前の静けさのようだ」と仮想通貨コメンテーターのクリプトエンパイアは 指摘する 。「ビットコインの資金調達率がこの低さを維持している一方で、ビットコインが反発していることが、私を非常に強気にさせる」と仮想通貨トレーダー、ミスター・クリプトは 同調した 。

コインマーケットキャップのデータ によると、資金調達率のこの4日間の変動はビットコインの価格のわずかな上昇にも反映されている。BTC価格は1.11%上昇して62361ドルになった。

ただし、清算データはこれに反しており、先物トレーダーはまだ弱気に傾いており、短期的な価格下落を予想している。BTC価格が3.5%上昇して重要な65000ドルのレベルに達すると、14億ドルのショートポジションが清算される可能性がある。一方、3.5%下落して60500ドルになると、6億5000万ドルのロングポジションが消えるだけだ。

2つのビットコイン指標が改善 BTC価格上昇の前兆か image 1 Bitcoin 3 month annualized basis rate. Source: Will Clemente

一方で、ビットコインの3か月物年率ベーシスレートは、バイナンス、OKX、デリビットなどの主要取引所で5～10%の中立レンジの上限に達していると一部のトレーダーは指摘している。

年率ベーシスレートは、ビットコイン先物契約とビットコインの実際の価格の間のコスト差を測る方法である。トレーダーはしばしば、10%を超える率を中立から強気のシグナルとみなす。

翻訳・編集　コインテレグラフジャパン

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