仮想通貨ミキシングプロトコル「トルネードキャッシュ」の開発者アレクセイ・ペルツェフ氏がマネーロンダリングで有罪判決を受けた。これを受け、オープンソースコードの開発者に深刻な影響を及ぼす可能性がある。

ペルツェフ氏は5月14日、オランダのスヘルトーヘンボス控訴裁判所によりマネーロンダリングで有罪とされ、12億ドル相当の不正資産をプラットフォーム上でマネーロンダリングしたとして、5年4か月の禁錮刑を言い渡された。

トルネードキャッシュはノンカストディアルな仮想通貨ミキシングプロトコルであり、プロトコルを通過する資金はプロトコル自体によって保持または管理されることはないにもかかわらず、この判決が下された。

ペルツェフ氏は、トルネードキャッシュが米国政府によってブラックリストに追加された直後の2022年8月にオランダで最初に拘留され、有罪判決を受けた。

ペルツェフ氏の弁護人は、裁判所の判決に対して14日以内に控訴することができる。

プライバシー重視のプロトコルが規制当局の監視下に

以前の起訴状によると、ペルツェフ氏は共同開発したプラットフォーム上の一部の取引が違法に行われたのではないかと疑うべきだったという。

現在のところ、ペルツェフ氏が仮想通貨ミキシングプロトコルのオープンソースコードに貢献する以外に、犯罪取引を積極的に支援した証拠はない。

この進行中の事件は、犯罪者が彼らのコードをどのように使用するかに対して開発者を罰する前例を作る可能性があるため、オープンソースコード開発者の間で大きな懸念を引き起こしている。

3月のペルツェフ氏の前回の裁判中、検察は、開発者が不正なマネーロンダリングを防ぐための十分な防御策を設けなかったと主張した。

当局は、北朝鮮政府支援のラザルスグループなど、悪名高いハッカーの一部がプロトコルを利用していたと述べた。

ラザルスグループは、2022年3月にアクシ―・インフィニティのローニンブリッジで発生した6億2500万ドルのハッキングの背後にいると疑われている。

ラザルスは、トルネードキャッシュを通じて4億5500万ドル以上の資金を洗浄したとされており、米国財務省の外国資産管理局によると、トルネードキャッシュは2019年の設立以来、70億ドル以上の仮想通貨の資金洗浄を支援している。

ペルツェフ氏の判決は、サムライウォレット創設者の逮捕から数週間後に出された。4月24日、仮想通貨ウォレット「サムライウォレット」のキオーネ・ロドリゲスCEOと最高技術責任者ウィリアム・ヒル氏が、それぞれマネーロンダリング共謀罪と無許可の送金業務運営共謀罪で 起訴された 。

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