米資産運用会社バンガード ビットコインに好意的なブラックロック元幹部を新CEOに指名
資産運用大手のバンガードが、ビットコインに好意的な元ブラックロック幹部のサリム・ラムジ氏を新CEOに任命した。ラムジ氏は今年初めにブラックロックの現物ビットコイン上場投資信託(ETF)の承認と立ち上げを監督していた。5月14日のバンガードCEO就任により、業界の専門家たちは同氏がバンガードの長年のビットコイン(BTC)への反対姿勢を変えるか、あるいは現物ビットコインETFの遅れた申請を引き起こすかどうかを注目している。
ブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏は5月15日のXへの投稿で、ラムジ氏がバンガード独自の現物ビットコインETF製品を立ち上げることはないと予想している。しかし、セイファート氏は、ラムジ氏がバンガードのブローカーズプラットフォームで顧客が現物ビットコインETFを購入することを 認めないという立場 を逆転させる可能性があると考えている。
同じくブルームバーグのアナリストであるエリック・バルチュナス氏も同様の意見を共有したが、ラムジ氏が過去にビットコインとブロックチェーン技術について高く評価していたことに 注目する 。バルチュナス氏は、バンガードの決定を「ちょっとした驚き」と表現し、同社が初めて外部からCEOを採用したことを指摘した。
ラムジ氏は、7月8日からバンガードのCEOとして、長年ビットコインに批判的だったティム・バックリー氏に代わることになる。バンガードは、バックリー氏が今年2月末に退職の意向を 発表して 以来、新しいトップを探していた。
ラムジ氏は、1月11日にブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラストを立ち上げた4日後に「ブラックロック外で新たなリーダーシップまたは起業の機会を求めるため」に同社を離れた。同氏はブラックロックのiシェアーズおよびインデックス投資のグローバル責任者だった。
バンガードの長年の顧客の一部は、同社がブローカーズプラットフォームで現物ビットコインETFを提供しないと決定したことを批判していた。バンガードは現物ビットコイン製品を提供しないという決定をし、ビットコインは同社の投資哲学に合わないと主張した。「我々の視点では、これらの製品は、株式、債券、現金といった資産クラスに焦点を当てた我々の提供物と一致しないる」とのべていた。
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