著者  長谷川友哉(はせがわゆうや) ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

16日のビットコイン(BTC)対円は小幅に下落した。4月の米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受けて、相場は前日に970万円台中盤から1030万円近辺まで反発していたが、CPIの結果が早期利下げを正当化する程の低下ではなかったことから、この日のBTCには買いが続かず、底堅くも上値の重い展開に転じた。米国時間の朝方に発表された米新規失業保険申請件数は、市場予想を上回ったものの前週からは低下、4月の輸入物価指数も大幅に上振れたことで、米時間のBTCは下落に転じ一時65,000ドル水準(≒1012万円)を下回った。一方、相場が節目の水準を割るとすかさず買い戻しが入り、終値にかけては下げ幅を縮小した。

BTCは手掛かり不足で続伸ならず 本日も方向感に欠ける展開か【仮想通貨相場】 image 0

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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