DeFi Technologies、ビットコイン財務戦略を採用し株価上昇

カナダの企業DeFi Technologiesが、ビットコインを財務準備資産として採用し、その株価が急上昇した。

ビットコインを財務準備資産として採用

DeFi Technologiesは、ETFプロバイダーであるValourの親会社であり、Cboeカナダ市場で「DEFI」というティッカーシンボルで取引されている。

この企業は、ビットコインを「主要な財務準備資産」として採用することを発表した。

「DeFi Technologiesは、ビットコインが希少かつ有限な資産であるため、インフレーションの対策として合理的であり、通貨の価値低下からの避難場所であると信じている」と月曜日のプレスリリースで述べた。

ビットコイン購入と株価上昇

新しい戦略の一環として、同社は110 BTCを購入し、その価値は執筆時点で1050万カナダドル（760万米ドル、約1億1856万円）であると発表した。

このニュースを受けて、同社の株価は月曜日に26%上昇し、2.01カナダドル（約314円）に達し、総市場キャップは5億8800万ドル（約917億円）となった。

DeFi Technologiesのビジネス概要

その名が示す通り、DeFi Technologiesはすでに仮想通貨に特化した企業であり、さまざまな仮想通貨関連の投資商品や戦略的ベンチャー、重要なWeb3インフラを提供している。

Valourという資産管理に特化した子会社は、合計8億3700万カナダドル（約1308億7200万円）の資産を運用しており、その中には年率5.65%の利回りを提供する新しいビットコインETPも含まれている。

「伝統的な資産とビットコインの間には大きな価値のギャップがあり、ビットコインが受け入れられるにつれて、大きなリターンを生む可能性があるとDeFi Technologiesは信じている」と同社は述べた。

その他の関連企業と市場動向

DeFi Technologiesは、人気のビットコインインフルエンサーであるWill Clemente氏とAnthony Pompliano氏によって共同設立された仮想通貨市場調査会社Reflexivity Researchも所有している。

Pompliano氏は、「ビットコインが世界中の公開企業の財務に徐々に浸透している」とツイートし、現在はPomp Investmentsの創設者として活動している。

MicroStrategyは、ビットコインを財務準備資産として大量に保有するモデルを先駆けており、現在では214,400 BTC（約150億ドル、約2340億円）を保有する最大の企業である。

今年4月には、日本の公開企業MetaPlanetもビットコインを財務準備資産として採用し、その株価が記録的に上昇した。

先週、医療製品企業Semler Scientificも、先月の5700万ドル（約8億8920万円）の初回購入に続き、1億5000万ドル（約234億円）までのビットコイン購入計画を発表し、その株価は過去30日間で63%上昇した。

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