イーサリアムのバリデーター数が過去1年間で大幅に増加し、仮想通貨の機関投資家による採用が進んでいることを示している。

コインテレグラフに共有されたフリップサイドクリプトの調査報告によれば、イーサリアムのバリデーター数は過去1年間で30%以上増加し、2024年6月には初めて100万を超えた。2023年9月には824300だった。

バリデーターの増加は、リステーキングやリキッドステーキング分野の進展に伴う機関投資家の関心の高まりによるものだと、フリップサイドクリプトのデータサイエンティストであるカルロス・メルカド氏はのべた。

メルカド氏はコインテレグラフに対し「リキッドステーキングの台頭と最近のリステーキングは、ビーコンチェーンの引き出し期間をリキッドステークトークンで回避する即時流動性と、リステーキングによる資本効率の向上(レバレッジ)に興味を持つ機関を引きつけている」と語った。

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ETH: Validators and proof-of-stake token stake volume, 1-year chart. Source: Flipside Crypto

リステーキングプロトコルは、バリデーターやステーカーがリドのステークETH(STETH)やロケットプールのrETHなどのリキッドステーキングデリバティブトークンをリステークして、他のネットワークを保護し検証することを可能にする。これらの資産は他の分散型金融(DeFi)プロトコルに展開され、追加の利回りを得ることもできる。

上海アップグレードとイーサリアムETFがステークの成長を牽引

ステークされたイーサの総量は過去1年間で27%以上増加し、2023年9月には初めて3470万ETHを超えた。報告書はこの成長を、上海アップグレードと最初のイーサリアム先物上場投資信託(ETF)の承認によるものとしている。これらはステークされたイーサにとって「重要な成長期」をもたらした。

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ETH: Net PoS staking flows. Source: Flipside Crypto

上海アップグレードは2023年4月に実施され、ネットワーク参加者がマージ中のPoSへの移行以来初めてイーサーをアンステークできるようになった。

ポリゴンでもステーキング活動が成長中

ポリゴンのPoSネットワークを含む他のブロックチェーン全体でもステーキング活動が増加している。

ポリゴンのウォレットでステーキングに関与するものは過去1年間で36.4%以上増加したが、ポリゴンベースのバリデーター数は6月以降、ブロックチェーンのバリデーターキャップにより安定している。

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Matic: Validaotrs and PoS token stake volume, 1-year chart. Source: Flipside Crypto

報告書は、このクロスチェーンのバリデーター成長は、ステーキングのリターンが減少する可能性に参加者がひるんでいないことを示唆しているとした。

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