マイクロストラテジーのビットコイン大量購入って危なくないの?【仮想通貨相場】
ポイント
- 値動きは激しいが90,000ドルを挟んでのもみ合い
- 週次のファンドフローは22億ドル、直近3週間で63億ドル
- マイクロストラテジー、46億ドル購入、5億ドルの新規調達も発表
- 財務長官候補、ベセント氏、ルトニック氏に加え、ウォルシュ元FRB理事浮上
昨日のBTC市場
昨日のBTC相場は高値圏でのもみ合い。
88,000ドル(約1360万円)台から92,000ドル(約1420万円)台に反発。再び89,000ドル(約1375万円)台に値を落とすも、92,000ドル台半ばに反発するなど、値動きは激しいものの終わってみれば90,000ドル(約1390万円)を挟んでのもみ合い推移を続けた。
BTCはトランプ氏当確を受け73,000ドル台の史上最高値を更新すると、先週木曜日の93,000ドル台まで9日連続で最高値を更新。その後は各市場でトランプラリーが一巡する中、90,000ドルを挟んでのもみ合い推移を続けた。
週明けはCMEオープン前に88,000ドル台に値を落とし、先物市場が窓を開けてオープンすると、窓埋め方向にじりじりと値を上げた。同じ頃、日銀の植田総裁の講演で12月利上げを明確に示唆しなかったことからドル円が153円台から155円台に反発、円建て価格が上昇する局面も見られた。
午後に入り92,000ドル台を回復、窓埋めが完了すると上値を重くし始め、海外時間に入ると米長期金利が上昇する中、リスクオフ気味に89,000ドル台に失速した。
するとマイクロストラテジーが46億ドル分のBTC購入を報告、マイニング大手マラホールディングはBTC購入資金として7億ドルの転換社債を募集、セムラーサイエンティフィックも17百万ドルのBTC購入を報告するなど企業によるBTC購入報告・計画が相次ぎ、更にゴールドマンサックスが暗号資産プラットフォームのスピンオフを発表したことも好感され急反発。
しかし、92,000ドル台半ばで上値を重くすると90,000ドル割れに失速。トランプ・メディア&テクノロジーがBakkt購入を検討しているとFTが報じ、マイクロストラテジーが17.5億ドルの転換社債を発行して更にBTCを買い増す計画を発表すると92,000ドル台に反発するなど、値動きは荒いものの90,000ドルを挟んでのもみ合い推移を続けている。
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著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。
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