DeFiプロトコルのネイティブトークン 11月に50%以上の高騰 TVLは2021年以来の最高値に
11月も終わりに近づく中、複数の分散型金融(DeFi)プロトコルから発行されるネイティブトークンが50%以上の上昇を見せている。これは、米国選挙後の投資家の自信回復とデジタル資産に対する規制緩和への期待によるものだ。
タイ・ターミナルのデータによれば、カーブファイナンス(CRV)、アテナ(ENA)、dYdX(DYDX)、リド(LDO)などのトークンが、過去30日間で時価総額で上位に位置するDeFiプロトコルの中で大きな上昇をみせている。
記事執筆時点で、CRVは過去30日間で120.23%上昇し、ENAは77.6%、DYDXは53.7%、LDOは64.9%の上昇を見せている。
また、パンケーキスワップ(CAKE)、ユニスワップ(UNI)、スシスワップ(SUSHI)のトークンも過去数週間で大幅な上昇を遂げている。CAKEは53.8%上昇し、UNIは54.7%、SUSHIは57.9%の上昇を見せている。
11月のこれらの上昇は、チャートを2021年に見られた水準に戻している。DefiLlamaによると、11月25日時点でDeFiプロトコルにロックされている総価値は1184億ドルであり、これは過去3年間で最高水準である。
DeFi total value locked. Source: DefiLlama
DeFiトークンは11月初めから仮想通貨市場全体のポジティブなトレンドに追随している。これは、ドナルド・トランプ氏が大統領選挙で勝利したことによるものだ。
しかし、アルトコインとビットコイン(BTC)価格の相関は、ここ数日で低下している。
ビットワイズのアナリストによると、ビットコインの市場占有率は11月18日から22日の間に大幅に逆転し、60%を下回った。これにより、アルトコイン間での分散投資戦略が可能になっている。
「アルトコイン間でのパフォーマンスのばらつきが見られ、アルトコインはより多様な投資ナラティブに駆動されている。言い換えれば、主要アルトコインとビットコインの相関が大幅に低下し、より高い分散投資とアルファ機会が生まれている」とビットワイズのアナリストは語った。
ビットワイズのアナリストによれば、アルトコインへのシフトは11月21日に 発表された 米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー委員長の退任がきっかけだという。
ビットコイン価格は足m十で9万5000ドル付近を推移しており、10万ドルの大台を超えられずにいる。長期保有者が利益を確定しているためとみられる。
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