非代替性トークン（NFT）マーケットプレイス「マジックエデン」が新たにローンチしたトークンが、リリース後に価格が下落した。これは、マジックエデンのユーザーが、バグの多いモバイルアプリや複雑すぎるトークン請求プロセスなどに不満をもらしたためだ。

プラットフォームと同名のトークン、マジックエデン(ME)は12月10日に6.70ドルでデビューし、一時は13.10ドルまで上昇したが、その後67%も下落し4.30ドルの安値を記録した。 デックス・スクリーナーのデータ によると、現在MEの価格は5.84ドルで取引されている。

マジックエデンのMEトークン デビュー後に価格が乱高下 ユーザーがアプリ不具合で不満 image 0

Source: DexScreener

エアドロップはユーザーからの不満で台無しになった。ユーザーはトークン請求プロセスが複雑すぎると批判し、請求プロセスに必要なマジックエデンのモバイルアプリがバグだらけで使いにくいと指摘した。「アプリが固まって請求できない、みんなMEをホットケーキのように投げ売りしている」とあるユーザーは 12月10日のX投稿 で書いた。

「なぜこれをこんなに複雑にするのか、なぜこんなことをするのか理解できない」と別のユーザーも 書いている 。

また、トークンがデスクトップでも請求できるのか、それともモバイルのみなのかについてもユーザー間で混乱が生じた。「モバイルでしか請求できないのか？それともデスクトップでもできるのか？モバイルでは『今すぐ請求』がクリックできず、デスクトップでは『今すぐステーク』しか表示されない」とあるユーザーがマジックエデンに対して Xで質問した 。

MEトークンを請求するためには、ユーザーはマジックエデンのモバイルアプリをダウンロードし、ノートパソコンなどのデスクトップデバイスでQRコードをスキャンし、適格なウォレットをリンクして、割り当てられたエアドロップ分のトークンを請求する必要があった。。

「このクソモバイルアプリを二度と使わないためなら、$MEエアドロップの50%を諦めてもいい」と仮想通貨ユーザーのウェール・モカが 12月10日のX投稿 で冗談めかして言った。

エアドロップ請求のウェブサイトが断続的にダウンしたという 不満も多くあった 。これは、おそらくトークン受取を急ぐ請求者によるトラフィックの急増が原因と考えられる

マジックエデンは、トークン請求が開始されてから約3時間後にユーザーに問題が解決されたと 通知した 。

MEトークノミクス

プラットフォームの支援するマジックエデン財団がリリースしたMEトークンは、総供給量10億トークンで、来年2月1日までにNFTプラットフォームのユーザーに1億2500万トークンが提供される。

総供給量の12.5%がエアドロップに割り当てられ、50%がコミュニティインセンティブのために予約され、残りの37.5%が貢献者および戦略的参加者に割り当てられる。

発表時点で、MEトークンは時価総額が7億7600万ドルで、完全希釈化後評価額(FDV) — トークンの価格に未発行供給量を掛けたもの — が59億ドルとなっている。

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