27日のビットコイン(BTC)円は1603万7048円から取引が始まった。中国製のAIアプリ、ディープシークがiOS米国版のAIアプリランキングで首位に立ったことで、この日は朝方からナスダック先物の急落に連れてBTCは下値を模索する展開となり、東京時間終盤には10万ドル水準(≒1553万円)を割り込んだ。欧州時間に入ると1517万円まで下値を広げたが、ディープシークが想定以上にエヌビディアのH100チップを駆使しているとの憶測が広がる中、ディープシークがアクセスを中国本土の電話番号保有者のみに制限したことなどを受け、米株先物が反発し、BTCも下げ幅を縮小した。米国時間には一時押す場面もあったが、引け後には押し目買いの様相で切り返し、終値は1587万6239円と、10万ドル水準を回復した。

割安AIアプリ台頭でプチショックの様相 BTCはどうなる?【仮想通貨相場】 image 0

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

続きはこちら

著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。