スイスの投資会社トライ・キャピタルの共同創設者エド・ヒンディ氏は、イーサリアム(ETH)の市場心理が底を打ったことで、短期的なETH価格反転の可能性が高まっていると指摘した。

「イーサリアムは『弱気のピーク』に達しており、今まさに転換点を迎えている」と、ヒンディ氏は2月13日の市場レポートで述べた。

ETHは今後数カ月で4000ドルを再び試す

「弱気派の投資家は市場から排除された」とヒンディ氏は語った。

さらに、現在のETH市場の状況は、2024年1月に米国でビットコイン上場投資信託(ETF)が承認される前のBTC市場に似ていると指摘した。

ヒンディ氏は、ビットコインを保有している機関投資家が今後ポートフォリオにイーサリアムを追加し始めると予想している。

執筆時点でETHは2673ドルで取引されており、過去7日間で0.64% 下落している 。

イーサリアムの市場心理は底打ち、短期的な価格反転の可能性が高まる=仮想通貨アナリスト image 0

過去24時間のETH価格推移. Source: CoinMarketCap

ポッドキャストUnchainedのホストであるローラ・シン氏は、ETHの弱気な市場心理は明らかだと 述べた 。彼女は、イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏の「共産主義を再び偉大にしよう(Make Communism Great Again)」という発言が、21シェアーズによる現物イーサリアムETFへのステーキング追加申請のニュースよりも注目を集めている点を指摘した。

イーサリアムは2月12日の21シェアーズの申請後1時間で3.5%上昇し、2776ドルに 達した が、その後24時間以内にすべての上昇分を失った。

ETFステーキングによる価格上昇は完全に消滅

仮想通貨アナリストのジョニー氏は「ETHのETFステーキングによる上昇が完全に消え去ったのは、正直笑えるレベル」と Xで投稿した 。

一方、トライ・キャピタルのヒンディ氏は、ETHが今後数カ月で4000ドルまで急騰し、2025年には5000ドルの史上最高値を更新する可能性があると述べた。これは現在の価格からそれぞれ49%、86%の上昇を意味する。

ヒンディ氏の見解に同調する仮想通貨市場のコメントも多く、ETHの価格上昇は時間の問題だと予測する声が増えている。

仮想通貨トレーダーのクリプト・ミスター氏は 2月13日のX投稿 で「ETHの反転は時間の問題」と述べた。

また、トレーダーのポセイドン氏は同日の投稿で「ETHの価格は3月までに1万ドルを超える」と予測している。

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