政府閉鎖回避で米株反発、ビットコインは8.5万ドル2回タッチ【仮想通貨相場】
ポイント
・8.5万ドル2回タッチ
・消費者信頼感悪化、期待インフレ率上昇も、政府閉鎖回避で米株反発
・8.4万ドル台抜けるもクリアにヘッドアンドショルダー完成・底入れとならず
・米株は反発気味、BTCはETF投資家の投資マインド回復待ち
週末のBTC相場
週末のBTC相場はもみ合い推移。
金曜日未明に8万ドル(約1185万円)割れから切り返すと、土曜日未明に8.5万ドル(約1260万円)にワンタッチ、週末は8.4万ドル(約1245万円)台での小動きに終始したが、今朝未明に再び8.5万ドルにワンタッチするも8.2万ドル(約1215万円)近辺に跳ね返された。
BTCは先週火曜日に年初来安値を更新し7.6万ドル台から切り返すと8.4万ドル近辺まで切り返した。予想を下回ったCPIなどもあり何度か8.4万ドル台に乗せるもその度に上値を押さえられた。木曜日には米欧間の報復関税や米30年債入札の不調などもありS&P500がピークから10%下落、調整局面入りを示唆する中、BTCは金曜日未明に一時8万ドルを割り込んだが、ホワイトハウス関係者が戦略準備としてのBTC追加購入に前向きな姿勢を示したことや、米上院民主党がつなぎ予算案に同意、政府閉鎖が回避されたことなども好感され、BTCはじりじりと値を戻していった。
金曜日に発表されたミシガン大調査で消費者信頼感が悪化、期待インフレ率は上昇するというスタグフレーションを想起しかねない内容となり、BTCはやや値を落としたが、政府閉鎖解除を好感してか米株が反発したことを受けて急反発、8.5万ドルにワンタッチした。
これでヘッドアンドショルダーが完成したかに思えたが、すぐさま反落すると、ネックラインとなる8.4万ドル台での小動きに終始した。
土曜日にフランスで拘束されていたテレグラムの創始者パベル・ドュロフが釈放、ドバイへの出国を許可されたことで関連銘柄TON(トンコイン)が急騰したが、日曜日に入りXRP・SOL(ソラナ)・ADA(カルダノ)などが失速するとBTCも8.2万ドル近辺につれ安となったが、その後、ショートカバー気味に8.5万ドルにワンタッチ。
足元ではトランプ大統領がイランが支援するイエメンのフーシ派へ攻撃命令を出したことで一時8.2万ドルを割り込んだが、CME先物がオープンすると8.3万ドル台に値を戻している。
本日のBTC相場
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著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。
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