ビットコインマイニング業者ビットファームズ(Bitfarms)、ストロングホールド買収を完了
ビットファームズ(Bitfarms)がストロングホールドの買収を完了
カナダのビットコインマイニング業者 ビットファームズ (Bitfarms)は、ストロングホールド(Stronghold)の買収を 完了 した。
ビットファームズはストロングホールド・デジタル・マイニング(Stronghold Digital Mining)を買収し、ペンシルバニア州3カ所で1.1GW(ギガワット)の成長パイプラインを確保。ビットファームズは、年末までに北米のエネルギーポートフォリオを約6%から80%に増やす予定で、同社の現在の時価総額5億5,300万ドル(約827.5億円)と発行済み株式数に基づくと、この買収は現在の株主にとって約21%の大きな損失となる。
今回の買収は、ビットファームズの米国市場戦略を強化し、デジタル資産マイニングにおける将来の成長に向けた体制を整える一環であり、ビットファームズのエネルギーポートフォリオは623MW(メガワット)に増加した。なお、契約条件に基づき、ストロングホールドの株主は、保有するストロングホールド株1株につきビットファームズ株2.52株を受け取っている。
ストロングホールドはビットファームズの完全子会社に
ストロングホールドは公式サイトもすでにビットファーム社の公式サイトへ移動し、独立した上場企業としても存在しなくなる。
同社はビットファームズの完全子会社となり、ビットファームズがストロングホールドの資産と事業のすべてを管理しし、ストロングホールド社の株式はナスダック取引所から削除された。ビットファームのベン・ガニオン(Ben Gagnon)CEO(最高経営責任者)は、今買収は米国市場、PJMエネルギー地域(※1)における同社の地位強化に役立つと述べた。この買収は、ビットファームの米国でのプレゼンスの拡大と大規模なHPC (高性能コンピューター、※2)およびAI(人工知能)事業の開発という戦略的重点を直接サポートするものである。
米国東海岸の電力市場運営者および独立系統運用機関で、制御エリアは、ペンシルバニア州、ニュージャージー州、メリーランド州、デラウェア州、バージニア州、オハイオ州、ウエストバージニア州、ワシントンD.C.。
(※2)HPC(high-performance computing:ハイパフォーマンスコンピューティング )とは…
複数のスーパーコンピューターを使用し、複雑で大規模な計算を他のコンピューターをはるかにしのぐ速度でデータ処理し、計算を実行できるソリューションの事。
同CEOによると、大規模なGW容量と戦略的に配置されたインフラストラクチャーを備えたPJMパイプラインの組み合わせは、HPC/AIとビットコインマイニングの両方の分野で卓越するユニークな機会を提供すると解説したうえで、次のように語っている。
ストロングホールドの電力資産ポートフォリオと当社の運用専門知識およびバランスシートの強さを組み合わせることで、当社は米国戦略を実行し、規模に合わせた HPC/AI ビジネスを展開することで、株主に長期的な価値を生み出す態勢が整っています。
ブルームバーグは2024年8月、ビットファームが株式取引で1億2,500万ドル(約187億円)でストロングホールドの買収合意を報じていた。
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