リブラ（LIBRA）トークンスキャンダルが集団訴訟に発展

リブラ（LIBRA）トークンが集団訴訟に発展

ニューヨークのバーウィック法律事務所（Burwick Law）は、リブラ（LIBRA）トークンのローンチをめぐってKelsier Ventures（ケルシエ・ベンチャーズ）、KIP Protocol（KIPプロトコル）、Meteora（メテオラ）を相手に集団訴訟を起こした。

Tonight, our firm filed a class action complaint in the Supreme Court of New York on behalf of our client. We allege that Kelsier, KIP, Meteora, and related parties orchestrated an unfair token launch ($LIBRA), allegedly misleading purchasers and harming retail investors. pic.twitter.com/H7dD2LaARK

— Burwick Law (@BurwickLaw) March 18, 2025

ニューヨークのバーウィック法律事務所は、2025年3月18日（火曜日）、アルゼンチンのハビエル・ミレイ（Javier Milei）大統領がローンチを共有したLIBRAトークンの背後にある企業に対して法的措置を取った。ニューヨークで提起された集団訴訟は、LIBRAトークン開発者がアルゼンチンの経済政策として宣伝した後、開発者が流動性を操作し、市場操作により個人投資家から数百万ドルをだまし取ったと非難している。

LIBRA トークンは 2025 年 2 月 14 日に Solana ブロックチェーン上で作成。アルゼンチン経済を支援するプロジェクトとして販売され、トークンはローンチ後すぐに時価総額 44 億ドル（約6,529.5億円）に達している。

ミレイ大統領は、ソーシャルメディアでトークンを宣伝しました。この宣伝は、プロジェクトに対する投資家の関心を高めるのに役立ち、結果として、多くの人が、トークンが政府の支援を受けていると信じて購入した。

集団訴訟が求めているもの

訴訟では、トークンの開発者が投資家から真の計画を隠していたと主張しており、裁判所の文書には、開発者が“略奪的”かつ一方的な流動性プールを使用したと記載されており、この方法により、トークンの価格が人為的に高騰している。

開発者はトークン供給の約 85% を管理しており、開発者は市場を操作でき、取引が始まったときに内部関係者は、流動性プールから1億700万ドル（約158.8億円）を引き出したとされている。この大規模な引き出しにより、トークン価格は94%下落。価格暴落で約7万5,000人のトレーダーが損失を被り、失われた総額は2億8,000万ドル（約415.5億円）以上とみられている。

LIBRAで利益を上げたウォレットはわずか2,101個で、これらの口座は合計1億8,000万ドル（約267億円）を手にしている。Kelsier Ventures（ケルシアー・ベンチャーズ）と同社のヘイデン・デイビス（Hayden Davis）CEO（最高経営責任者）は最大の勝者の1人であった。同CEOは、トークンのローンチで1億ドル（約148.4億円）近く稼いだと報じられている。彼は後に、トークンを直接所有しておらず、売却するつもりもないと主張。この発言は価格がすでに暴落した後になされており、懐疑的な意見も多い。

今回の訴訟は、被害を受けた投資家に金銭を取り戻すことを目指しているほか、将来同様の詐欺を防ぐことも目的としている。バーウィック法律事務所は、補償的損害賠償と懲罰的損害賠償の両方を求めており、裁判所が被告らに「不当に得た」利益を放棄するよう強制すること、将来の不正なトークン提供を阻止するための差止命令も求めている。