eToro（イートロ）、英国とEUで新機能を導入で仮想通貨をよりスムーズに法定通貨へ変換

eToroが仮想通貨から法定通貨への送金サービスを開始

eToro （イートロ）は、2025年3月に英国およびEU（欧州連合）圏内の顧客向けに、仮想通貨を法定通貨へ直接変換し、銀行口座へ送金できる新サービスを 発表 した。

これにより、仮想通貨の換金プロセスが簡素化され、よりスムーズな取引が可能となり、ビットコイン（Bitcoin/BTC）やイーサリアム（Ethereum/ETH）などの主要仮想通貨の換金プロセスが簡素化され、取引の利便性が向上する。

ユーザーは、外部ウォレットに保有する仮想通貨をeToroアカウントに直接転送し、法定通貨GBP（英国の法定通貨）、EUR（ユーロ）に変換した後、資金を銀行口座に送金できるだけでなく、eToroプラットフォーム内の他の投資商品にも再投資できる。この機能は英国およびEUの金融規制に準拠しており、ユーザーの資産保護と取引の透明性を確保しながら、安全かつスムーズな取引を実現することを目的としている。なお、変換手数料は取引ごとに0.6%〜1%が適用される。

サービスの対象と利用条件

• 対応通貨: BTC・ETH・その他主要仮想通貨
• 法定通貨: GBP・EUR
• 送金方法: 外部ウォレットからeToroへ直接送金
• 対象地域: 英国・EU圏内ユーザー
• 利用可能者: 現在はDiamond Clubメンバー限定

このサービスが市場にもたらす影響

この機能により、eToroのユーザーは仮想通貨をスムーズに法定通貨へ換金できるようになり、取引の自由度が高まる。

特に、仮想通貨の高いボラティリティ（価格変動差）に対応し、ユーザーがより柔軟に投資戦略を立てられるよう支援することを目的としている。仮想通貨市場の価格変動リスクを回避したいユーザーにとって、迅速な換金手段を提供することで、資産管理の柔軟性が向上するというメリットがある。

さらに、eToroはこの機能を提供するにあたり、英国およびEUの金融規制を遵守し、安全かつスムーズな取引環境を確保している。この新機能は、投資家が市場の大きな変動を見極めながら、より柔軟に資産管理できるようにすることを目的としている。規制当局との協力を深め、ユーザー保護と取引の透明性を確保する姿勢を示している。

eToroの戦略とEUの規制適応

eToroは、この新サービスを通じて仮想通貨市場の流動性を向上させ、ユーザーの利便性を高めることを目指している。

競争の激しい取引プラットフォーム市場において、迅速な換金手段の提供が強みとなり、独自の優位性を確立しようとしている。

今後、eToroは英国・EU市場を超えてさらなる地域展開を視野に入れ、追加の仮想通貨対応や送金手段の拡充を目指す可能性が高い。また、eToroは最近、 CySEC （キプロス証券取引委員会）の認可を取得し、EU全域でMiCA（暗号資産市場）規制の枠組みに準拠した形で仮想通貨サービスを展開できるようになった。これにより、今後のサービス拡充がより現実的になっている。

仮想通貨と法定通貨をつなぐeToroの取り組みは、デジタル資産市場の成熟を促し、新たな投資機会を創出する可能性を秘めている。今後の規制動向や市場のニーズを見極めながら、より多くのユーザーにとって利便性の高いサービスの提供を目指していくだろう。