トンコイン価格、7日で10%急騰｜4億ドルVC投資が市場を牽引

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CryptoNews2025/04/02 22:55

著者:CryptoNews

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最終更新日: 4月 3, 2025 01:48 JST

トンコイン（TON）の価格は4月2日、直近7日間で10.2%上昇し、一時4ドル台に到達した。この7日間の急騰は、仮想通貨市場全体が同時期に5.9%下落する中で際立っている。

ベンチャーキャピタル投資とテレグラム連携の影響

3月20日のTON Foundationの発表が市場に強いインパクトを与えた。

Sequoia Capital、Ribbit、Benchmark、Kingsway、Draper Associatesといった著名ベンチャーキャピタル（VC）がTONに総額4億ドル以上を投資していることが明らかになり、機関投資家の信頼感が市場に波及した。

TON FoundationがXと公式ブログで強調したように、この投資は単なる資金調達ではなく、既存投資家によるトークン購入を通じた戦略的パートナーシップである。

これがTONの長期成長への楽観論を広げ、価格上昇の原動力となった。

次に、テレグラムとの連携が再び注目を集めている。

3月にTONがテレグラムのミニアプリエコシステムにおける独占的ブロックチェーンとして位置付けられたことが確認され、市場の期待を高めた。

テレグラムは3月時点で月間アクティブユーザー数が10億人を突破しており、この巨大な基盤がTONの採用拡大を後押しするとの見方が強まっている。

さらに、テレグラム創業者パベル・デュロフ氏が3月末にフランスでの逮捕騒動から解放されたこともポジティブな材料だ。

デュロフ氏の動向はTONのセンチメントに直結し、彼の状況安定化が投資家の安心感を増幅した。

オンチェーンデータが示す強気相場の裏付け

オンチェーンデータも強気相場を裏付けている。

TON Foundationによると、過去1年でアクティブアカウント数が400万から4100万へと急増し、ネットワーク利用が飛躍的に拡大した。

トンコインの保有者数は1億2100万人を超え、ビットコインのウォレット数を上回る規模に成長している。

このユーザー基盤の拡大は、 DeFi 、ミニゲーム、アプリ内決済といったTONのユースケースが現実的な需要を生み出している証左である。

【4月2日最新】トンコイン（TON）の価格分析

出典： TradingView TON/USD 週足 (2024年～現在まで)

トンコイン（TON）の週足チャートを俯瞰すると、2024年のビットコインETF 承認が長期的な上昇トレンドの起点となったことが明確に読み取れる。

この時期、価格は2.1ドルから8.7ドル超へと急騰し、約4倍の上昇を記録した。

しかし、その後の調整局面で4.5ドル台まで下落し、大統領選後の楽観ムードで7ドル台へ回復したものの、上昇モメンタムは明確に失速している。

足元では、100週移動平均線を一時下抜けた後、2.5ドル付近で反発を見せ、先週から今週にかけて同移動平均線を上抜ける試みが続いている。

この100週移動平均線は重要なレジスタンスであり、上抜けに成功すれば再び5ドル台への回復が視野に入るが、失敗した場合、2.5ドル台への再調整が現実的なシナリオとなる。

現在の週足実体レベルでの攻防は、中期トレンドの方向性を決定づける分岐点と位置付けられる。

出典： TradingView TON/USD 月足 (2024年～現在まで)

日足チャートに視点を移すと、1月上旬に移動平均線のデッドクロスが形成され、短期的な売り圧力が優勢となっていることが確認できる。

4.5ドルを下回って以降、下方向への動きが強まり、直近では安値更新の兆候が顕著だ。

上方向のレジスタンスとして、100日移動平均線の4.3ドル水準が抵抗線として機能すると予測される。

この水準を突破できない場合、さらなる下落圧力が増すだろう。また、直近の戻り高値である5.3ドルを超えない限り、2.5ドルまでの下落余地が残存する。

トンコイン（TON）相場の展望（要点）

100週移動平均線の攻防が鍵：上抜けに成功すれば5ドル台への反発が期待されるが、失敗時は2.5ドルへの調整が濃厚。
短期的な下落リスク：日足でのデッドクロスと4.3ドルレジスタンス突破の難易度から、2.5ドルまでの下押し圧力が現実的。
戻り高値5.3ドルの重要性：この水準を日足実体で超える動きがなければ、上昇トレンド再開の確信は持てず、レンジ相場が続く可能性が高い。

免責事項：本記事の価格予測は、入手可能なデータやトレンドに基づいたCrypto News Japan独自の相場分析を示したものであり、投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産は変動が激しく、将来価格の確実な保証はできません。資金の一部または全額を失う可能性があることを理解した上で、必ずご自身の調査およびリスク許容度に基づいて投資判断を行ってください。

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