今回のサイクルにおいて、アルトコインはもう1度大きな上昇を見せるかもしれない──だが価格上昇が見込まれるのは「実用性」と「強いネットワーク活動」を備えた銘柄だけだとアナリストは見ている。

「アルトコインに最後の“ブレッドスラスト”(広範囲な上昇)がもう一度訪れると思っている。問題はそれが6~12か月続く持続的なラリーになるかどうかだ」──こう語ったのは、4月3日に行われた Xのライブ配信 に登場したリアルビジョンのチーフ仮想通貨アナリスト、ジェイミー・クーツ氏だ。

カギはネットワークアクティビティ

「現時点では確信が持てないが、アクティビティが戻ってきている。このようなアクティビティが価格を動かす“クオリティのあるアルトコイン”においては、間違いなく回復が見られるはずだ」とクーツ氏は述べている。

コインゲッコーのデータ によれば、全体の総ロック価値(TVL)におけるイーサリアムのシェアは55.56%と依然として圧倒的であり、次いでソラナ(6.89%)、ビットコイン(5.77%)、BNBスマートチェーン(5.68%)、トロン(5.54%)と続く。

クーツ氏は、ネットワークアクティビティが「どこに集中しているか」を注視し、それを「トレードの指針」とすべきだと主張している。さらに、アルトコイン市場が今後2か月以内に本格的な回復に向かうとの見通しを示した。

「6月までには、アルトコインが本格的に再始動する場面を目にすると思っている。前提は、その頃までにビットコインが史上最高値を更新していることだ」

3月28日、クーツ氏はコインテレグラフに対し「米国におけるトランプ大統領の関税政策や景気後退懸念に関する明確な材料がなくても、ビットコインは第2四半期中に最高値に達する可能性がある」と 述べていた 。

アルトコインの上昇相場 「今年6月までには始まる」、カギは実需とネットワークアクティビティ image 0

仮想通貨の時価総額の推移  Source: CoinMarketCap

一方で、ブロックチェーン全体で見るとネットワークアクティビティは減少傾向にあり、仮想通貨市場全体の調整の影響が色濃く出ている。たとえば、2月21日の報道によると、ソラナ(SOL)ネットワーク上での週間アクティブアドレス数は2月に950万にまで落ち込み、2024年11月時点の1560万から約40%減少した。

アルトコイン市場の指標は「赤信号」

また、いくつかの重要指標は、いまだ本格的なアルトコインシーズンが訪れていないことを示している。

カプリオール・インベストメンツが算出する「アルトコイン投機指数」は、昨年12月25日から53ポイント下落し現在12%まで 落ち込んでいる 。同期間におけるイーサリアムの価格も、3490ドルから49%下落している。

コインマーケットキャップの アルトコイン・シーズン指数 も、直近90日間のビットコインに対する上位100銘柄のパフォーマンスを基に算出されており、100点満点中14と低水準で、「ビットコイン・シーズン」として分類されている。

アルトコインの上昇相場 「今年6月までには始まる」、カギは実需とネットワークアクティビティ image 1

アルトコインシーズン指数  Source: CoinMarketCap

なお、アルトコインシーズンの到来を予兆する指標として長らく注目されてきた「ビットコイン・ドミナンス(市場占有率)」は現在62.84%と高水準にあるが、この指標の意義は薄れてきていると見る向きもある。

クリプトクオントのキ・ヨンジュCEOは、「今やビットコイン・ドミナンスはアルトシーズンを判断する指標ではなくなっており、代わりに重視すべきは取引高だ」との見解を 示している 。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。